声楽家って、カラオケ、行くんですか?
- shima1003
- 2024年9月28日
- 読了時間: 4分
よーく聞かれることです。ええ。「先生、カラオケに行くんですか?」答えとしては、即答するならば「いきません」が一番適していると思います。お仕事で散々歌っていますので、仕事終わりに、さらにカラオケに行って声を酷使しようとは思わないんですよね。なので、自発的に行こうということは絶対にありません。
でも、行くこともあります。生徒さんのボーカルレッスンで実際にカラオケに行っての指導が必要だった場合とか、お誘いいただいたりとか、何かの流れで行きますか?みたいな。でも、年に片手で足りる程度です。
最近、実は行く機会がありまして、よくよく考えたら、歌える曲がない!あったとしても、古い(笑)!昭和歌謡とかになっちゃうんですよ。
ただ、ありがたいことに、生徒さんが歌われる曲で勉強させていただいておりまして、こんなリストが私の携帯には入っています。

これらは全て生徒さんの持ち歌です。レッスンをする都合上、私もちゃんと歌えなきゃいけないなーということと、クラシック以外の曲をほとんど知らないので、勉強するために、運転中に聴きながら歌っているということが多いです。
ただ、声楽家の人って、自分の歌い癖とかがあるので、点数はそんなに出ないんですよ。ほんとに。よっぽど皆さんの方がいい点数を出されます。
で、車の中で聴いていたり、生徒さんのレッスンで歌ったりしたことでなんとなく覚えているものを、カラオケの時、音程のバーが出ますよね。生徒さんから教えていただいたのですが、「バー様」とお呼びしておりまして、バー様に音程を導いていただきながら歌ってみました。
「春愁」「僕のこと」「心得」とか。90点代の前半とかが精一杯なんです!88点とかも普通のあります。ぜんぜん点数が出ません。機種にもよりますが、テクニックという評価は満点が出ていましたけれど、なんでしょうね、そんなに出ません、というのが結論です。
「いのちの歌」が96点とかだった気がします。でも、一切何もせず、ただただまっすぐ歌ったら出た点数です。しゃくりは点数に反映させるには、タイミングが関係するんだなと思いました。点数の取り方があるんだなーと思いました。
レッスンの中で、出会った曲。Mrs.GREEN APPLEさんの曲に衝撃を受けました。歌詞がいい。で、この大森元貴さん。すごい才能だと思います。音楽の分野におけるギフテッドな方だと思うほどです。
「僕のこと」とか「春愁」とか、泣けます。「soranji」も素晴らしい。なんだろうなー。この方は、とてつもない才能があったからこそ、想像できないほどの孤独な思いをしたのかなーと思ったりしています。ただ、希望がそこに必ずあるような気がしています。そこに皆さんが共感というか、寄り添いを感じるのだろうなと思います。
歌う技術も半端なくすごいです。だから歌うと難しいです。でも、うちの教室の生徒さんたちは、めっっっっっっっっっっちゃ上手いです。びっくりします。
でも、別分野の曲を知るということは大事だなと思いました。大森さんの詩の世界が素晴らしい。
才能、ってすごいですよね。
私は、そう、ただただ歌うことが好きなだけでここまできたので、才能があったとは思っていないんです。あったとしたら、歌うことが好きという才能かもしれないな、と思うのです。歌っていられるならそれでいいと思えるので、それだけなんですよ。
誰かと比べて、勝った負けたというのは、ないです。それはコンクールとか、オーディションとか、そういうのではあるかもしれないけれど、自分の歌を探していく人生なので、勝ち負けがあったとしても、わからないでしょうね。ずっと。私のこだわりはそこではないので。
歌いたい楽曲があって、できないなーなところも含めて、なんとかまともに歌えるようにしようと思って格闘して、あれこれ考えて、どういうことを伝えようかとか、どうやったら伝わるかなーとか、いろいろトライして、そういうことが、ものすごく楽しいというか、やりがいを感じるんです。
一回も満足できるような歌はありませんけど、それでもやっぱり歌いたいと思うんですよね。
歌うことで精一杯な私ですが、作る人たちへの感謝と尊敬を持ち続け、曲を大切にしていきたいと思います。
久々にカラオケに行って思ったこと。
「進化してるのねー」
会社員時代に接待で行ったカラオケしか知らなかったので、びっくりしました。
世の中に置いていかれそうな私。ま、いっか。
歌は楽しいです。歌は素晴らしい。歌を選んで良かったです。
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